
「人間は時として、満たされるか満たされないかわからない欲望のために一生を捧げてしまう。
しかし、その愚を笑う人は、つまるところ、人生に対する路傍の人に過ぎない。」
芥川龍之介(作家)
3/1/1892~7/24/1927
こんにちは。
CYOPA国語担当の桂木です。
今日の名言は、芥川龍之介さんの言葉です。
この言葉では、筆者の主張にあたる部分が省略されていますね。
〜路傍の人に過ぎない。(だから……するべきだ。)
と、本来であれば括弧内の「だから」以下に主張がくわしく述べられるはずです。
あえて省くことで、解釈を読み手に委ねている。
しかし、「路傍の人」という表現から文脈判断して、後に続くべき言葉のニュアンスを確定させる余地を残している。
皆さんはこの言葉からどのような教訓を得るでしょうか。
ぜひ、読解力総動員で考えてみてくださいね。
個人的には、人生を捧げられるほどの欲望が見つかった人はすごく幸運な人だな、という風に思います。
CYOPAに通う生徒様が「見つけられる」ことを願い、
また、見つかったその時に現実的な選択肢として考えられる実力を備えられているように、今後の指導に励みたく思います。
中学校3年生、高校受験生の皆さん、
コロナウイルスによる混乱の渦中ではありますが、各々がその実力を発揮し切れることを祈っております。
がんばれ。
それでは、また次回。
さようなら。
(桂木)